こんにちは、統一翻訳のライター佐藤です。

突然ですが、世界の言語ランキングのうち、1位と3位と5位が主にアジアで使われている言語だというのはご存知ですか?

それぞれ1位が中国語、3位がヒンディー語、5位がアラビア語です。* これらの言語を使用する人口は世界に 20億人ほどいて、これは全人口の約 ¼ にあたります。

*参考:<The most spoken languages worldwide 2021>

話す人口が多い言語は人口に比例して翻訳のニーズが高くなります。中国語や英語の翻訳ニーズが高いのはこれらの言語を公用語にしている国や使用人口が多いためです。

近年は特に中国語を中心としたアジアの言語に対する翻訳のニーズが高まっています。

そこでこのブログではアジアの言語を改めて国別に整理し、使用される言語や話されている使用文字を解説します。

次に、アジアの言語を日本語に翻訳する際の注意点を述べたいと思います。同じアジアの言語とはいえ、現代の翻訳ツールを使っても中々一筋縄でいかないのが日本語の翻訳です。

アジア言語の翻訳やアジア言語に興味がある方は必見です!

主なアジアの言語と文字、そして使用言語人口ランキング

まずはアジアで使用される言語を5つのカテゴリーに分けてリスト化したのでご覧ください。

東アジア地区

国名/地区公用語主な使用文字
中国中国語簡体字
日本日本語漢字、平仮名、カタカナ
韓国韓国語ハングル文字
北朝鮮朝鮮語ハングル文字
香港広東語繁体字
台湾中国語繁体字
マカオ中国語繁体字

南アジア地区

国名公用語主な使用文字
インドヒンディー語、英語デーヴァナーガリー文字
ネパールネパール語デーヴァナーガリー文字
ブータンゾンカ語チベット文字
モルディブディベヒ語ターナ文字
パキスタン英語(公用語)ウルドゥー語(国語)ウルドゥー文字
バングラディッシュベンガル語ベンガル文字
スリランカシンハラ語、タミル語シンハラ文字

東南アジア地区

国名公用語主な使用文字
インドネシアインドネシア語ラテン文字
カンボジアクメール語クメール文字
タイタイ語タイ文字
東ティモールテトゥン・デリ語(公用語)ポルトガル語(公用語)インドネシア語(実用語)英語(実用語)ラテン文字
フィリピンフィリピン語、英語ラテン文字
ブルネイマレー語ラテン文字、ジャウィ文字
ベトナムベトナムラテン語(クオック・グー)
マレーシアマレー語、英語ラテン文字
シンガポール英語 (公用語)、マレー語(国語)ラテン文字
ミャンマービルマ語ビルマ文字
ラオスラーオ語ラーオ文字

北アジア地区

国名公用語主な使用文字
モンゴルモンゴル語モンゴル文字、キリル文字、ラテン文字

中東地区

国名公用語主な使用文字
アフガニスタンパシュトー語、ダリー語、アラビア文字
アラブ首長国連邦アラビア語、英語アラビア文字
イエメンアラビア語アラビア文字
イラクアラビア語イラク方言アラビア文字
イランペルシア語ペルシア文字
オマーンアラビア語、英語アラビア文字、ラテン文字
カタールアラビア語アラビア文字
クウェートアラビア語アラビア文字
サウジアラビアアラビア語、英語アラビア文字、ラテン文字
シリアアラビア語アラビア文字
バーレーンアラビア語アラビア文字
ヨルダンアラビア語、英語アラビア文字、ラテン文字
レバノンアラビア語、フランス語、英語アラビア文字、ラテン文字

アジアの言語の種類

アジアの言語は主に5種類に分けられます。それぞれ「東アジアの言語」、「南アジアの言語」、「東南アジアの言語」、「北アジアの言語」、「中東の言語」です。

東アジアの言語

東アジアの言語

ここでいう東アジアとは日本、韓国、中国、北朝鮮、香港、台湾、マカオを指します。

漢字やハングル文字、カタカナ、平仮名が使われます。漢字に関しては、中国では簡体字が使われ、香港や台湾では繁体字が使われます。

韓国や台湾の言語の特徴をさらに知りたい方は、こちらの記事で紹介しています!

関連記事1:韓国語翻訳の注意点とは?翻訳会社が教える3つのポイント
関連記事2:プロが教える【台湾語 (繁体字中国語) 翻訳の注意点】

南アジアの言語

南アジアの言語

次に、南アジアの言語があります。

ここで言う南アジアとは、インド、ネパール、ブータン、モルディブ、バキスタン、バングラデシュ、スリランカです。言語はインドの文化に影響を受けています。

インドはイギリスの植民地だった事もあり、英語が使われる事もありますが、基本はヒンディー語です。また、一部の地域ではペルシャ文字とアラビア文字が混じったウルドゥー文字が使われています。

また、バングラディッシュの公用語であるベンガル語は世界で2億人以上に使われているとも言われており、南アジアの言語人口は世界でもトップクラスです。

東南アジアの言語

東南アジアの言語

次に、東南アジアの言語があります。インドネシア、カンボジア、タイ、東ティモール、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、ラオスなどです。

植民地時代の影響もあって、インドネシア、マレーシア、ベトナム、ブルネイはラテン文字を使っています。

また、一部ではマレー語が複数の国で使われていますが、基本的には国毎に言語が異なるのが特徴です。

インドネシアはマレー語系の国ですが、なんと言語の種類が718種類もあります!特徴や使われる地域をが知りたい方は、以下の記事もチェックしてください。

関連記事 1:インドネシアの言語と種類、特徴を翻訳のプロが徹底解説!
関連記事 2:【タイ語は本当に難しい】4つの特徴とビジネスで訴訟を避けるためのポイント
関連記事 3:ベトナム語の翻訳を正確に!翻訳のプロが教える3つの特徴とコツ

北アジアの言語

北アジアの言語

次に特異なのが北アジアの言語で、これはモンゴル語を指します。

モンゴル語は横書きがなく、縦書きしかないのが特徴です。

中東の言語

中東の言語

最後に中東の言語があります。中東諸国はサウジアラビアやアラブ首長国連邦、イラン、イラク等です。

主にアラビア文字を使い、左から右ではなく、右から左に書くのが特徴です。イランではペルシャ文字が使われています。

アラビア語の使用人口も非常に多く、データによっては世界5位とも言われています。アラビア文字は日本語のように複数の種類があるのが特徴です。

もしもこれまで紹介してきた5つの地域の中の言語を翻訳する事になった場合、比較的にやりやすいのは、同じ地域に分類された言語同士の翻訳です。例えば日本語から韓国語への翻訳です。

異なる地域への翻訳は少しハードルが上がります。しかしながら同じ地域の同士の言語でも翻訳が少しばかり難しいのがあります。それが日本です。

【例外】日本語翻訳は一筋縄では行かない

残念ながら日本語への翻訳は韓国語を除いてどの言語からも一筋縄でいきません。

その理由は2つあると思っています。1つは日本語がひらがな、カタカナ、漢字と3種類の文字を使用していることです。

もう一つは日本語が高コンテクスト (高文脈文化) であることが上げられます。要するに「空気を読む」、「言葉にしないでも察して欲しい」文化だということです。

この高コンテクストという性質が、言語に反映されると翻訳は一筋縄ではいきません。

context

ただし興味深いのが、同じく高コンテクストに分類され、且つ同じ東アジア地区の言語である中国語と日本語は、共通点が多いにも関わらず翻訳が難しいことです。それほど日本語は特別とも言えます。

【統一翻訳の日中翻訳サービス】

アジアの言語は主に5つの地域に分類され、その中でも日本語は他の言語と違って、ユニークな文字の使用と高コンテクストな文化的背景から、翻訳の難易度が高いというお話をしてきました。

最後にアジアの言語の翻訳のエキスパートである統一翻訳についてご紹介をさせてください。

統一翻訳はアジア8ヶ国に拠点をもつ、アジア最大の多言語サービス企業です。

統一翻訳は全世界に11,000名以上のプロフェッショナルなネイティブ翻訳者を抱え、特にアジアの言語及び本社を置く台湾の公用語である中国語に強いのが特徴です。

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