こんにちは、統一翻訳のライターの津山です。

インドネシア進出を目指す企業の皆さん!突然ですがインドネシアの言語が何種類あるかご存知ですか?政府機関の統計によると、今インドネシアで使われている言語は、インドネシア語以外に718種類もあると言われています。

インドネシアはアジアASEAN地域の中でも巨大市場を抱える国として注目が高く、日本企業も多く進出しています。しかし現地で公用語(インドネシア語)ばかり使っていると、現地の人から「自分達のことを知らないのでは?」と距離を置かれてしまうかもしれません。

そこで今回は、インドネシアの言語の種類と特徴を紹介します。さらに翻訳のプロ統一翻訳が、インドネシア語翻訳の注意点と翻訳会社に依頼するポイントまで分かりやすく説明します!

海外事業を円滑に進めるために、現地の言葉を知ることは非常に大切です。今後インドネシア進出をお考えの企業様には必見の内容です!

インドネシアとインドネシア語の基本情報

まず最初に、インドネシアの基本情報とインドネシア語の歴史を簡単に紹介します。

インドネシア(正式名称:インドネシア共和国)は、東南アジアにある大小1万3000以上の島からなる国です。民族はマレー系を中心に約300種族から構成される多民族国家で、人口は世界第4位の2億7000万人です。

インドネシアはイスラム教徒の人口が世界最多で、全体の86%以上がイスラム教徒です。他の宗教ではキリスト教やヒンズー教なども信仰されています。

参照:外務省 インドネシア共和国 基礎データ

そんなインドネシアの公用語「インドネシア語」の原型となった言語は、マラッカ海峡周辺地域のビジネスで使われた共通語でした。それが正式にインドネシアの公用語として普及したのは、1945年オランダからの独立宣言以降です。

インドネシアには、現在も公用語以外に718種類の言語が存在します。人々は、学校・仕事など公の場ではインドネシア語を、家や近所などプライベートの場では自身の民族・地域の言語で話すといった、使い分けをしています。

インドネシアの言語の種類と使用地域

インドネシアは、世界で2番目に言語の種類が多い国だと言われます。ここでは公用語以外に知っておきたい主要上位5言語を紹介します。

インドネシアでは上位5言語で、国内話者数の6割以上を占めていますので、インドネシアへ進出を検討中の企業様はぜひチェックしてください!

言語ジャワ語(約37%)スンダ語(約15%)マドゥラ語(約6%)ミナンカバウ語(約2.5%)ムシ語(約1.5%)
話者数約1億人約4200万人約1660万人約653万人約393万人
主な使用地域バンテン州北部
西ジャワ州北部
ジョグジャカルタ市
中部ジャワ州
東ジャワ州
西ジャワ州
バンテン州
マドゥラ島
(東ジャワ州)
西スマトラ州
リアウ州
南スマトラ州

ビジネスにおいて、例えばインドネシア人口の約4割近くの人が話せるジャワ語を知っていれば、コミュニケーションをはかる場面で現地の人との距離がぐっと縮まるかもしれません。

公用語インドネシア語の5つの特徴

次に企業の皆さんにとって、最も重要なインドネシア語(公用語)の具体的な特徴を5つ紹介します。

マレー語との共通点が多い

元々マレー語から派生して生まれたインドネシア語はマレー語との共通点が多く、通訳がなくても会話が成立するくらい似ている言語です。例えば以下の内容では、インドネシア語とマレー語は、全く同じ文章になります。

Aku mau pergi ke perpustakaan tetapi, tidak ada buku yang mau membaca.

(私は図書館に行きたいが、読みたい本が無い。)

アルファベット表記で発音はローマ字読み

インドネシア語では、英語と同じく、アルファベットが使用されます。その発音のほとんどは、日本人がよく使うローマ字読みで大丈夫です。例えばインドネシア語の「コーヒー(kopi)」は「コピ」とローマ字で読めばよく、日本人にとっては非常に発音しやすい言語です。

時制ごとに動詞変化がない

インドネシア語は、時制による動詞の変化がないので文法もシンプルです。過去形、現在形、未来形はすべて同じ単語を使います。時間を表す単語「昨日(kemarin)」「すでに(sudah)」「明日(besok)」などとセットで使うことで、時制を使い分けています。

複数名詞は単語を繰り返して表現

英語は名詞を複数形にする場合「s」や「es」をつけたり単語が変わったりしますが、インドネシア語には名詞の複数形がありません。単語に「-(ハイフン)」をつけて2回繰り返すことで複数形を表します。Ibu-ibu/女性たち、bapak-bapak/男性たち、などもその一つです。

「公用語表現」と「日常語表現」が存在

インドネシア語には公式な場面で使われる「バハサ レスミ(bahasa resmi/公用語)」と、日常のシーンで使われる「バハサ セハリ-ハリ(bahasa sehari-hari/日常語)」と呼ばれる表現が存在します。例えば「check」は公用語だとcek、日常語だとperiksaという形になります。

インドネシア語の翻訳依頼のポイント

日本企業がインドネシアに進出する場合、法律上の決まりから、契約書や覚書は必ずインドネシア語版を準備する必要があります。そのためインドネシア語の翻訳は避けて通れません。また、公用語以外の言語が好まれる地域においては、コンテンツによって公用語以外のバージョンを準備すると尚いいでしょう。

それでは最後に、インドネシア翻訳のプロである統一翻訳が、ビジネスシーンを想定したインドネシア語翻訳の注意点と、翻訳会社を選ぶポイントをお伝えします。

1.インドネシア語の機械翻訳には注意

最近は機械翻訳技術の進化も著しく、インドネシア語の翻訳も機械翻訳でいいのでは?と思われるかもしれません。

しかし機械翻訳では、インドネシア語で重複を意味する「-(ハイフン)」を、単語の一部だと認識できなかったり、公用語表現と日常語表現の使い方を間違えたりなど、誤訳が発生しやすいという落とし穴があります。

もしインドネシア語をビジネスで使う場合、翻訳は必ず信用できる翻訳会社に依頼するのがお勧めです。 

誤訳のリスクについては以下の記事でも詳しく紹介していますので、併せてチェックしてみてください。

関連記事:【誤訳で80億円の損害!?】誤訳の事例3つと誤訳が起こる原因&解決策

2.インドネシア語翻訳をプロに依頼する時のポイント

インドネシア語の翻訳を翻訳会社に依頼する際、3つのポイントがあります。一つ目はインドネシア語の十分な実績がある会社を選ぶことです。インドネシア語の翻訳自体はできるが(翻訳者は数名抱えているが)、実績自体は非常に少なく、あまりインドネシア語翻訳に慣れていない翻訳会社に発注すると、誤訳によるトラブルで企業に大きな損失を招くリスクがあります。

過去には、世界のHonda(本田技研工業)が、インドネシア語で特許申請を出した際、誤訳が見つかり、特許侵害裁判で敗訴してしまった事例もあります。

インドネシア語翻訳を依頼する際は、ホームページでインドネシア語の対応可否を確認するだけではなく、実際に翻訳の実績について問い合わせを行い、ネイティブ翻訳者が在籍していることを確認することがお勧めです。

また、二つ目のポイントは、ネイティブスピーカーによる「訳文の自然さ」のチェックはもちろん、宗教的、政治的なトラブルのリスクがない訳文かどうか精査できるか、事前に確認しておくことです。

インドネシアは、イスラム教の影響も強く、多数の異なる文化を持つ民族が混在しています。そのため翻訳内容だけでなく、文化・宗教・政治背景などを含めた、デリケートな部分の表現も確認してくれるネイティブチェックは欠かせません。

企業のイメージを左右する重要書類の翻訳は、必ず上記のような丁寧なネイティブチェックができる翻訳会社を選びましょう。ネイティブチェックの重要性については、こちらのブログも是非参考にしてください!

関連記事:【翻訳ネイティブチェックは必須】翻訳会社から見た重要性と依頼時の3つのポイント

最後に三つ目のポイントですが、インドネシア語以外の、インドネシア国内言語にも対応できるか否かです。第二章で触れましたが、インドネシアには、公用語以外の言語も存在し、例えばその内の一つであるジャワ語は、話者が1億人もいます。

インドネシア語とジャワ語、両方の言語に対応できるような翻訳会社は、インドネシア語の品質へのこだわりが強いと判断していいだろうと思います。

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  • 訳文の二次チェック(校正)の際も、必ずネイティブスピーカーによるネイティブチェックが入る
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