こんにちは、統一翻訳ライターの津山です。

突然ですが、皆様はウェブサイトをご覧になる際、どのブラウザを使用しておられますか?SafariやEdgeなどブラウザは様々ですが、Chrome を使われている方も多いと思います。

Chrome には便利な自動翻訳の機能がついており、例えばブラウザの言語設定を『日本語』に指定しているユーザーが中国語のサイトを訪れると、Chrome は自動でサイト内の言語を日本語へ翻訳するか否か、ユーザーに尋ねてくれます。

この機能のおかげで、企業様の中には「わざわざコストをかけて、ウェブサイトを多言語化する必要はない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。私も実際に、そのような企業様のご意見を、直接伺ったことがあります。

しかしウェブサイトは、ユーザーがサイト上に書かれたテキストの内容を、なんとなく理解できさえすれば、目的の成果がおのずと上がってくるような、甘い世界ではありません。

例えば Facebookでは、日本国内のユーザー向けに Like の機能を導入する際、何日もかけて日本語訳を考えたそうです。その結果「好き」という直訳ではなく、「いいね」という翻訳を使用することにしたところ、ユーザーからの支持を集めることに成功しました。

ウェブサイトの世界では、たった一言のキャッチコピーの翻訳や、デザインへのこだわりが、大きな結果の違いを生みます。

そこで、今回のブログでは、改めてウェブサイト多言語化を今すぐ行うべき理由と、集客できるウェブサイトを作るポイント、ウェブサイトには機械翻訳を使うべきではない理由を、翻訳のプロである統一翻訳がご紹介します。

ウェブサイトの多言語化を今すぐ行うべき理由

ウェブサイト

皆様の中には、自社のウェブサイトを既に多言語化した企業様もいれば、まだウェブサイトを多言語化するかどうか悩んでいる企業様もいらっしゃると思います。

しかしいずれの場合でも、海外展開を見据えるのなら今すぐ多言語ウェブサイトの制作や見直しに着手することをお勧めします。その理由は以下の通りです:

  • アフターコロナでは訪日外国人旅行客が一気に増加する
  • 海外で自社サービスを展開する日本企業は増え続けている

現在、日本という国は、かつてないほどインバウンドに追い風が吹いており、また海外向けの輸出ビジネスを展開しやすい環境下にあります。理由はコロナウイルスの影響と、2022年7月現在の歴史的な円安です。

コロナ禍を経験した人々の中には、安心して旅行ができるという点を重視する人が多く、衛生面や治安の面で安心感のある日本は旅行先として人気です。また現在は円安であるため、以前よりもさらにお得に、日本旅行が楽しめるという点も、外国人旅行客にとっては魅力的です。

また調査によると、日本企業の海外売上高はここ10年順調に拡大しており、さらにインターネットを通じた電子商取引(EC)の海外売上も好調です。円安も追い風となり、今後はさらに日本企業の海外展開が加速する可能性があります。

中国消費者のEC購入額

参照元:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」より作成

つまりインバウンドや海外向けのビジネス拡大のチャンスに乗り遅れないためにも、早急にウェブサイトを多言語化することは、様々な業界において重要だと言えます。

集客につながるウェブサイト多言語化の3つのポイント

ウェブサイト多言語化

では次に、しっかり集客できる多言語ウェブサイトにする上で気をつけていただきたいポイントを3つお伝えします。それはデザイン、レイアウト、テキストの調整です。

上記のポイントを押さえていないと、多言語ウェブサイトの使用地の人々の信頼を得られず、集客がうまくいかないリスクがあります。ぜひ本章の内容を元に、皆様も自社の多言語ウェブサイトを確認していただけましたら幸いです。

ポイント1  デザインの調整

実は、同じ製品を取り扱うウェブサイトであっても、対象地域が異なれば、好まれるウェブサイトのデザインは異なります。そのため、単純に各国の言語に翻訳するだけではなく、色やコンテンツの配置も調整することがおすすめです。

例えば、世界的に有名なコーヒーチェーン、スターバックスでは地域ごとにウェブサイトのデザインを変えています。以下は日本向け、中国向け、アメリカ向けのウェブサイトのデザインです。

日本向け

日本のスターバックスサイト

中国向け

中国のスターバックスサイト

アメリカ向け

アメリカのスターバックスサイト

実際に比較するとすぐにわかりますが、日本のウェブサイトは説明が多く、一つのページ内のコンテンツがかなり豊富です。一方で、中国やアメリカのウェブサイトは説明が少なく、非常にすっきりとしています。

また色に関しては、日本と中国のウェブサイトが白と緑をベースにした比較的落ち着いたカラーであるのに対し、アメリカのウェブサイトはピンクやオレンジ等の力強いカラーが目立っています。

この事例からも、同じ製品やサービスでも、地域が変わればウェブサイト上で好まれる色やデザインは大きく異なるということが、少しお分かりいただけるかと思います。

ポイント2 フォントやレイアウトの調整

続いて、ウェブサイトを多言語化する際に気をつけていただきたいポイントが、フォントの崩れやレイアウトの歪みです。

以前、弊社が書いた「繁体字と簡体字の違い」の記事でもご紹介した通り、例えば日本語のサイトを中国語に翻訳する場合、もし日本語のフォントをそのまま使用していたら、一部だけ文字が歪んでしまうという事態が起こります。

またウェブサイト内の文章を別の言語に翻訳した場合、文章の長さも変わります。例えば中国語から日本語に翻訳する際は、日本語の方が文章が長くなる場合があるため、フォントサイズを小さくして同じ範囲に収める等の調整が必須です。

ポイント3  キャッチコピーや広告文の翻訳のローカライズ

ウェブサイトを多言語化する際の翻訳作業においては、ただ内容を直訳するのではなく、翻訳言語の使用地に最も受け入れられる自然な表現に最適化(ローカライズ)することが重要です。

例えば、iphone13のキャッチコピーは、台湾、香港、中国と同じ中国語でも全く表現が異なっています。これは原文の英語のキャッチコピー「Oh. So. Pro.」のイメージをそれぞれの地域で最も伝わる内容に翻訳した結果です。

iphone13の表現

参照元:apple公式ウェブサイト​​より作成

ローカライズすることで、翻訳言語の使用地のユーザーの信頼感はグッと高まります。以下の記事でもウェブサイトのローカライズの重要性を詳しくご紹介していますので、ご参考になさってください。

関連記事:HP翻訳の質で流入数が変わる!?【だからあなたのサイトは検索結果に引っかからない…】

集客したいならウェブサイト自動翻訳ツールは避ける

機械翻訳

最近では、ウェブサイトを気軽に翻訳できるウェブサイト多言語化ツールが増えています。しかしプロの翻訳者の立場からすると、集客を成功させたいならウェブサイト自動翻訳ツールは避けた方が無難です。

ウェブサイト多言語化ツールを使用することで一時的にコストは抑えられますが、基本的に機械翻訳を使用しているため、残念ながら翻訳の精度が非常に低い場合があります。

例えば、ある台湾の企業は、ウェブサイト多言語化ツールを利用し、日本語版のウェブサイトを制作しました。しかし、機械翻訳の影響により、明らかに不自然な日本語訳が残ってしまいました。

以下は一例ですが、正しくは「現在、身分証明書を確認中です」「了解しました」と訳すべき内容です。

機械翻訳の事例

もし皆様がこのようなウェブサイトを目にした場合、どう思いますか?私でしたら、本当にこの企業のサービスは利用して大丈夫だろうか?と少し心配になります。

ウェブサイトは企業のイメージに直結します。せっかくいいウェブサイトを構築しているのに、翻訳だけは機械翻訳におんぶに抱っこでは、海外ユーザーからの信頼はゼロになってしまいます。やはり、ウェブサイトを多言語化する際は、プロの翻訳会社に依頼する方が、結果的にコスパも良く、安全な選択だと言えます。

ウェブサイトの多言語化は統一翻訳へ

ptsgi

いかがでしたか?集客につながるウェブサイトの多言語化のポイントが、少しわかっていただけたと思います!最後に、多言語ウェブサイトの制作や見直しをお考えの企業様に、弊社・統一翻訳のウェブサイト翻訳サービスをご紹介いたします!

弊社はウェブサイト制作に最適な専門のアートディレクションチームを有し、オリジナルデザイン制作から翻訳までを、一括対応できるDTPサービスを有しています。そのため、地域に合わせたデザインから翻訳まで、一気通貫の対応が可能です。

また弊社では常時、世界の140種類の言語をそれぞれの母国語とする1万人以上の翻訳者を擁しており、どのような希少言語であれ、ネイティブ翻訳者による、質の高いウェブサイト多言語翻訳を行うことが可能です。

さらに翻訳の過程では、翻訳品質の国際規格であるISO17100に即したプロジェクト管理を実施しているため、企業のイメージを象徴するウェブサイト翻訳においても安心してお任せいただけます。

現在、弊社では原文300文字の無料トライアル翻訳を実施中です。高品質なウェブサイト翻訳をお求めの企業様は、ぜひこちらからご連絡ください。