こんにちは、統一翻訳ライター津山です。皆さんはここ10年で海外の日系企業拠点数が約8万拠点、約1.5倍に増加したことをご存知でしょうか?越境ECなどオンラインによる海外進出も便利になり、今や多くの企業が目指す海外進出ですが、その時に気になるのが「翻訳」の問題です。
この統一翻訳ブログでも度々紹介していますが、海外進出する際、問題のある翻訳文を使ってしまうことで、企業のイメージダウンに繋がり、ビジネスチャンスを失うリスクがあります。
また日本の主要な進出先であるアジアでも、中国と台湾では、異なる表現の中国語が使われるなど、注意が必要な場面もあります。
特に、中小企業や今後初めて海外に進出する企業は、海外進出のノウハウが不足しているため、翻訳時にどのような点に気をつければいいか、イメージがつかないかもしれません。
そこで今回は、これから海外進出を考えていらっしゃる企業に向けて、日本の海外進出の現状と、海外進出において翻訳が必要な文書、そして翻訳サービスの選び方のポイント3つをプロの視点からお伝えします!
アフターコロナでは、「日本ロス」(日本に行けない海外の人たちが日本の様々な商品を求めている状況)になっているアジアを中心に、多くの企業が海外進出することが予想されます。今後の海外進出を考えている企業は、このブログを読んで海外進出時の翻訳トラブルを防ぎ、海外ビジネスをスムーズにスタートしてもらえれば幸いです!
日本の海外進出の現状と今後の見通し
結論から言えば、現在のコロナ禍であっても、日本企業の海外への進出意欲は衰えていません。JETROの調査でも、2020年に今後新規で海外進出をしたいと答えた企業は大企業で約1割、中小企業では3割にのぼっています。
引用元:日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(JETRO)
また統一翻訳が本社をおく、ここ台湾でも2020年、コロナ禍にも関わらず日本からの投資が前年比で318%になったことが話題になりました。
さらに日本企業による越境ECの活用率は、2020年までの4年間で約15%も増え、今後も利用を拡大したいと回答した中小企業は50%にのぼります!
2020年はコロナで各国がECの最高売上高を更新したこともあり、今後は越境ECも含めた海外進出がますます増えていくと考えられます。
海外進出で翻訳が必要な資料
実際に海外進出をするとなると、多くの企業にとって障壁になるのが「言語の違い」です。
中小企業庁が発表した「中小企業白書」によると、外国企業との協業で抵抗を感じる理由として「言葉・文化の違いによる不安」を挙げた企業が約50%にのぼることがわかりました。
中小企業は、進出の意欲自体は強いものの、海外進出のノウハウがなかったり、外国人の人材不足がネックとなり、どんな資料を翻訳することになるかイメージがつきにくいかもしれません。
そこでまず、海外進出を始める場合に翻訳が必要になる主な資料と、翻訳方法を紹介します。
翻訳が必要な資料の例
会社設立に必要な手続き資料、マーケティング資料、研修資料、Webサイト、マニュアル、契約書など
翻訳手段
- 自社スタッフ(バイリンガルの社員)による翻訳
- 一般の機械翻訳(DeepLやGoogle翻訳)
- 専門業者による翻訳
今は機械翻訳の精度も相当上がっており、短い文章の翻訳や、Webサイトの内容を理解するくらいであれば機械翻訳で十分対応ができます。そのためわざわざ高いお金を払って専門業者に依頼する必要はないと考えるかもしれません。
しかし海外進出で必要になる翻訳文書は、進出先の人が自然に、ストレスなく読める内容にする必要があります。もし不自然な文章を使っていれば、その会社に対する信頼感が大きく低下し、相手にされない可能性があるからです。
具体的なトラブルの一つとして、2021年に大幅な資金調達を行い、日本へ本格的な進出を果たした某台湾企業の日本語サイトで「待って、ページに問題が発生しました。もう一度操作してください」と表示されたという事例がありました。
日本人のビジネスマンが見れば、この「待って」という表現がいかに不自然なものかわかりますし、この文章を見た瞬間、この企業に対する信頼感を失う可能性があります。これは恐らく外国人スタッフが翻訳をしたか、機械翻訳使用による影響だと思われます。
以下に、自社翻訳や機械翻訳で起こりうるリスクについて説明します。
自社翻訳や機械翻訳のリスク
- 誤訳によるビジネストラブル
- 変な翻訳による信頼性の低下・ビジネスチャンスの喪失
- 契約や交渉が不利になるリスク
皆さんもご存知だと思いますが、機械翻訳に誤訳はつきものです。また基本的に機械翻訳で扱う言語の多くは、最もユーザーが多い標準語を使っているケースが多く、方言や微妙な言い回しの違いを汲み取ることは苦手です。
例えば、多くの日本企業が進出を狙う中国と台湾では、同じく中国語を使用しているとはいえ、簡体字と繁体字の、文字の違いから単語の違いまで、実はあらゆる面で差異があります。
そのため、例えば中国向けの資料をそのまま転用すると、台湾では怪しい企業だと勘違いされしまい、好感度や信頼度が下がってしまうリスクがあります。
中国向けと台湾向け中国語の違いや、起こりうるリスクについては、以下のブログでも詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。
また自社のスタッフを使って、翻訳を行う場合もリスクがあります。そのスタッフ自身に、文章力があるのかという点や、原文の意図を、恣意的(または無意識的に)に曲解して翻訳してしまうといった問題が考えられます。
私も過去に2年ほどある企業(日本企業の台湾支社)で働きましたが、ごく稀に、支社にとって都合が悪いことを隠して翻訳してしまう現地社員がいました。そういったリスクも考慮し、海外進出時に、自社スタッフに翻訳を任せるときは注意が必要です。
上記のようなリスクを避け、安心してビジネスを展開するためにも、海外ビジネスの成功を左右する、重要な翻訳に関しては、やはり翻訳の専門家にお任せすることをお勧めします。
海外進出時の翻訳サービス選び方のポイント3つ
専門家に翻訳を依頼する場合、ある程度の費用がかかるので、慎重に選定する必要があります。ここでは翻訳サービスを選ぶ時に気をつけたいポイントを3つ紹介します。
- その分野の専門家がいるか
- ネイティブ翻訳家によるチェック体制が築かれているか
- 24時間いつでも対応しているか
海外進出を成功させるための翻訳に必要なのは、やはり正確性と現地へのローカライズです。その分野の専門家であれば、商品・資料・サービスなどの背景知識を十分に備えた上で翻訳に当たるため、訳文の内容が不自然になることもありません。
またユーザーが目にするWebサイトや、プロモーション資料は、ネイティブによるチェックを通すことで現地に住む方々にとって、最も読みやすい翻訳ができるので、好感度アップにもつながります。(ローカライズ化)
さらに、海外と日本では、時差があるため、例えば現地で何か、翻訳上の緊急の問題が起こった場合、24時間いつでも相談できる翻訳会社であればトラブル対応も安心です。
現代では、クラウドソーシングによる安価なスポット翻訳サービスもありますが、一回翻訳が終わればそれで関係が終了というケースが一般的なので、背景知識の共有や、状況説明を、毎回行わなければならないという手間がかかります。また翻訳者が変われば翻訳品質も変わるため、翻訳クオリティのバランスが失われるリスクもあります。
もし、本気で海外進出をしたいと考えていらっしゃるのであれば、上記3つのポイントを押さえた翻訳会社に依頼することをオススメします!
海外進出でオススメの翻訳サービス
以上、簡単な説明ではありましたが、海外進出の成功には、現地に精通した、その道の専門家であるプロの翻訳者を多数有し、かつタイムリーな対応ができる翻訳会社に頼むことが、成功への近道だということが、少し分かっていただけたかと思います。
最後に、私がオススメする総合翻訳会社「統一翻訳」についてご紹介します。統一翻訳は、日本企業進出先No.1であるアジア最大の翻訳会社です。台北に本社を構え、中国と台湾における中国語の使い分けにも非常に精通しています。
統一翻訳の対応言語は136言語に渡り、かつ11,000人以上の翻訳者と契約しているため、どんな国に進出される場合でも、高い確率で専門の翻訳者を見つけることが可能です。
さらに24時間ノンストップの相談受付はもちろん、専門文書からWebサイト、マニュアル翻訳まで、海外進出に必要なほぼ全ての文書の翻訳に対応しています。
統一翻訳は品質面においても、ISO17100やISO9001といった国際翻訳規格にも勝る、TDQCMP®標準作業体制を構築しており、台湾のTSMCや日本のトヨタなど、世界を代表する企業様からも選ばれる、信頼と品質への評価が高い翻訳会社です。
現在統一翻訳では、300文字の無料トライアルを実施中です。もし海外進出で文書の翻訳が必要とお考えの企業様は、ぜひこちらからお問い合わせください!